中学受験をするかどうかを決める前に、親が確認することといってまず思い浮かぶのが「お金」のことでしょう。
私立中学校を受験するとなれば、
◆入学してからのお金
がかかることになります。
塾だって当初は「入会金と月謝×12ヶ月で年間いくらくいかあ・・・」なんて計算しているだけですが、夏期講習や合宿、特別講座なんかのお金にあとから気づいて、「こんなにかかっちゃうんだ・・・」とため息をついている片も結構いらっしゃる。
でも、お金のことは、非常に切実な問題ですから、誰もが考えるし、すごくシビアに考えますから、ストロングがあえてここで話す必要はないでしょう。
それよりも、中学受験をするかどうかを決める前に、親が確認しておくべき大切なことがあります。
それは、
よくお母さんが中学受験を決めたものの、お父さんは受験に反対といった家庭があります。その逆のパターンも。
中学受験は子供に一定の負荷をかけていくことになります。真剣に中学受験に取り組むとなれば、負荷をかける親も負荷をかけられる子供も、そのせめぎあいは激しくなる。喧嘩だってする。
そのときに夫婦で意見が違う家庭では、勉強が嫌になると中学受験反対派のお父さんと遊びに行ったりする。夫婦で考えた上での息抜きならいいのですが、大切なテストの前など行ったりするから大変です。
この話は夫婦に限りません。祖父や祖母が「そこまでやらなくてもいいんじゃない・・・」などと言うこともしばしばあります。同居していなくても、近くに祖父母が住んでいて、子供が遊びに行った際に子供に「そこまでしなくてもねえ・・・」なんて吹き込まれたのでは元も子もありません。
こうした家庭内で意見が不一致の家庭は、受験には不利な環境です。
子供を本気に頑張らせたいと思うのであれば、親(家庭)の意見を一致させた上で受験に臨むことをオススメします。
どうしてこういうことをクドクドと申し上げているかというと、
これが子供の習性です(大人もそうかもしれませんが)。ちゃんと頑張れる子ですら、わざわざ勉強なんてする必要ないよという意見に流れるものです。
中学受験において、もう一息、もう一歩の勉強で成果がぜんぜん違ってきたりしますから、そのもう一歩のところで楽な道をささやかれたら、やっぱり子供はそっちに流される。
だからといって、両親がともにガミガミ言えということではありません。お母さんがガミガミ係、お父さんが息抜き係といった役割分担をするのです。
中学受験ではそのことをあらかじめ考えておいていいほど、子供に負荷がかかるということです。子供に一定上の負荷をかけていく以上、親は家庭内でのバランスをともに真剣に考える必要があります。子供ばかりが頑張ればいいんじゃない。親の強力なバックアップ体制が必要です。