高校入試は、まだ続きますが、中学受験シーズンも落ち着き、塾では、もうすぐ新年度に入る時期。

とはいっても、学年はまだ小学5年生。にもかかわらず、塾での学年は受験学年となってしまう変な時期でもあります。

そんな状態ですから、この時期に「受験まで1年きったよ」なんてあおる親の言葉にいまいち反応しない子が多いものです。

でも、中には、この時期に、すでに「受験生」を自覚している子だっている(◎_◎)

「うらやまし~い!うちの子なんて、自覚ゼロよ!」

なんて、声が聞こえそうですが、この時期に、すでに自覚している子ってどんな子だと思います?

これはあくまで、ストロングの感覚によるものですが、受験に対して「恐怖」を感じてる子が圧倒的に多いようです。

つまり、受験生を自覚している子供は、「この学校に行きたい!」なんて思う気持ちよりも、「来年、受験に失敗したらどうしよう」などと心配し、「勉強せねば」となっているようなのです。

「うらやまし~い!うちの子、どんなに今のままで落ちるよって、 言っても、自覚ゼロよ!」

なんて、羨望の声が今度は聞こえてきそうです。

では、受験に失敗したらどうしよう!?なんてことから、受験生であることを自覚する子と、そうでない子の決定的な違いは何か?

これは、性格というよりも、環境が大きいと思います。

特にこの時期であれば「恐怖」を感じてしまう出来事。

それは、「不合格」を目の当たりにすることです。具体的に言えば、兄弟が受験に失敗した。親戚が失敗した。近所の親しい子が失敗したという現実。

今まで、受験というものにピンときていなかった子が、一瞬にして現実を知るわけです。

「え~、落ちちゃうこともあるんだ!」って。

そして、親の期待に応えねばと、真面目に考える子ほど「恐怖」を感じます。

なぜ、こんな話をするかというと、受験にとって「落ちることへの恐怖」は、原動力にもなります。だから、このような現実にふれる機会がある環境は、受験には有利な環境ともいえます。

でも、一方で、「恐怖の原動力」には、デメリットもあります。

1歩間違えれば、成長を減速させてしまうことになることを知ってほしいのです。

あまりにも、心配の度が過ぎてしまうと、失敗のときのことだけが頭に浮かび、肝心な集中力などが欠けてしまうことになりかねません。

この事実に、親は、「細心の注意」を払うべきです。

これは、不合格を目の当たりにする環境がある子供だけではありません。

なんとか子供に勉強をさせようとして、親が子供に「不合格の恐怖」をチラつかせる場合も、同じように、細心の注意を払っておかないと、やる気にさせるつもりが、裏目に出ることも多々あります。

では、もし子供自らが「落ちることへの恐怖」を感じ、「落ちたらどうしよう…」なんてことを口にしたら、親のあなたは何と言いますか?

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今から頑張ったら、大丈夫よ!
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なんて、言ったりしないでしょうか?

よく使う言葉ですよね。

でも、子供達にとって、そんな言葉なんて気休めにもなりません。

なぜなら、受験に失敗した子だって、頑張っていたことを知ってるワケですから(>_<)

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お前なら、大丈夫よ! お母さん、信じているから!
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なんて最悪です。

お子さんには、「ホメ殺し」にしか聞こえません(>_<)

さて、どうするか?

考えて欲しいのは、お子さん自身が受験することをどのようにとらえているか?なのです。

逆の言い方で言えば、受験することを、親が子供に、どうとらえさせるかということでもあります。

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合格するのが、自分の仕事(使命)!
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なんてことは、ないでしょうか?

「さすがに、そこまでは考えてないよ!」なんて思った方にお尋ねします。

では、お子さんに
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合格しなくてもいいよ
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なんて本心から言ったことはありますか?

志望校に合格することを目標に、すでに頑張っているご家庭では、こんな言葉は、「禁句」なハズです。

ということは、知らず知らずのうちに、「合格できなかったら、どうしよう?」なんて気持ちに子供たちはなります。

先ほど話した「受験の失敗」を目の当たりにした子や、神経質な子であれば、なおのことです。

大人が直接言わなくても「合格するのが、自分の仕事(使命)!」と受け止めている子供達は多いのです。

受験が近づくにつれて、精神的に不安定になるのも、このプレッシャーが原因であるとストロングは思います。

プラスのプレッシャーであればいいけれども、マイナスのプレッシャーとなれば、見過ごすわけにはいきません。

これは、ストロングが生徒を指導する際にも直面します。

そんな状況の子供達にストロングは、こう言います!
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合格するのが、お前の仕事(使命)じゃないぞ!
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この言葉を聞いた生徒達の驚く顔といったらありません(◎_◎)

さて、アナタなら続けて何と言いますか?

ストロングは、
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合格するだけの勉強をするのが、お前の仕事(使命)や!
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と言います(^_^)。

この違いわかります?

なぜだか、わかりますよね?

でも、週に1回か2回行くストロング先生よりも、毎日顔を合わせている親がこれをハッキリ言ってあげたら、どんなにいいでしょう。

やっぱ、真剣勝負だからこそ、子供たちには、ノリノリで頑張ってほしい。それを引き出すのは、親。

受験生、受験生予備軍の親のみなさん、頑張ってください!