中学受験が間近に迫ったお母さんからの相談
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ストロング宮迫様
当方はあと9日後に○○中学を受験する予定にしています。
(省略)成績は理科はわりと安定しているのですが、国語が偏差値が50台半ばから60に行くときもあれば・・・という感じでした。
算数は得意な単元にあたれば、三科目で64くらいに達するのですが、そうでないと大変なことになっていました。
対策として、国語をある程度安定させ、算数で国語をカバーして何とか合格をいただきたいという思いでやってきました。
今となっては言い訳にしかなりませんが、女の子が生まれ、世話に追われ、受験生の親としてはふがいない状況でした。
親カツ講座をとっていながら、あまり実行にうつせず、今日に至ってしまいました。
この講座は夫に内緒で購入したので、母親の私一人で出来ることはやっているつもりです。たとえば心構えとか、声かけとか精神的なフォローは大いに参考にさせてもらっています。
三ヶ月前は、ストロングのアドバイスが本当に役に立ち、模試の成績も下がって精神的に不安定でしたが、長年の夢に向けて頑張るんだという気持ちで今日に至っています。
しかしながら、成績の低迷はまだ続いています。塾では過去問中心に授業が進められていますが、得意で点数を稼ぐべき理科も人並みに落ちてきて、国語も年によって取れたり取れなかったり。
算数がひどくて、過去問の中では比較的難しかった2003年度のものが悪く、もう論外の成績です。
残された時間もわずかですが、これからのち、何をどのようにすすめたらいいのかアドバイスをいただけたら、と思ってメールしました。
わたしが考えているのは、算数に関しては、塾の授業内で過去問をやっているので、最低でも最近の5ヵ年分をしっかりやりなおしたいとおもっています。
ただストロングが受験テクニックで紹介していたように、問題の中には必ずとらなければならない問題とそうでない捨て問題があるわけで、過去問から学校の傾向をつかむための勉強法としては、両方やるべきか前者だけをやればいいのかを知りたいです。時間もないので、前者だけで手一杯かもしれませんが・・・。
あるいは頻出単元が○○中の場合は決まっているので、問題の難易度にかかわらず、単元で山をはって、特定単元だけを習得するほうがいいのでしょうか。
それ以前に私の考え方が間違っているときなどは、それもご指摘ください。
国語は語句、漢字は落とさないように復習させるとして、むずかしい文章で根を上げないように、今更ながら、音読させるのは・・・あまり意味ないのでしょうか。
あとこれが一番難しいのですが、1月号にも書かれていたように、やはり私の心の揺れが息子にかなり影響していると思うので、この動揺をとめてほしいです。
動揺の原因の一つが夫の言動だったりします。息子の性格をよく把握しているので、算数や理科を教えてくれるのはいいのですが、今更・・・というようなことを言い出すのに腹が立ちます。
たとえば四則混合のややこしい計算を部分ごとにメモ書きで計算しながらときます。
しかしながら、わたしも子供のころはそうだったのですが、部分部分を計算しながら式全部を何度も書くというやり方を夫はやらせたがります。
息子が時々その「部分」を見落として計算間違いをするからです。気持ちはわかるんだけど、このやり方で、二年以上やってんねんで。いまさら変えられるかい、二年前に言わんかい!と今朝は大喧嘩してしまったのでした。
もうひとつは、夫の感想。
難問の解き方を次から次へと教えてるというやり方だと、息子のように覚えるのが得意なタイプだと、やり方を覚えるだけで、ちょっとひねった問題だとまったく解けないのです。
算数は問題によってはいろんなとき方ができるのに、一問に付き一つのとき方しかできない。問題を解くとき、手が止まっている。
補助線引いたり、線分図やべん図がかけない。
「そういう子がいくところじゃないんだよ、○○中学って学校は。入れたとしても、底辺で苦労して、あいつの良さは育たない。」
そうもいってられないので、私としてはなんとか一問に付きに一つしかないものを二つ三つに増やしたい。
本人は合格を夢見て、おかあさんのいうとおりにするし、頑張るからといっているので、なんとかストロングさん、今からできることアドバイスお願いします。朝からメール作成していたのですが、打つのがおそくて昼になってしまいました。
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それぞれ事情は違いますが、切迫した様子のメールは1月に入って非常に多いです。
皆さん、一杯いっぱいのところで踏ん張っているので、ちょっとしたことや気になることがあるとやっぱり慌てる。
それは当然です。
さて、そこからどうするのか?
ストロングは、以下のように返信しました。
>ストロングです。
土壇場で試されるのは今までやってきたこと。これは入試以外でもそうでしょう。
そして、もう少し前もってやれていたのではないかと人は思うものです。
しかし、決戦を控え、ストロングは「過去を悔やむな」と言っています。
過ぎた時間は返ってこないし、反省はもう少し後からすればいい。
残された時間でやれることを1分1秒を惜しんでやる。そして、それはお子さんもそうするつもりがあるわけですから、やれることをやるのがいいでしょう。
> 算数に関して
これは、もう傾向は十分に知り尽くしているでしょうから、今までやった過去問5年分で、すでに○×がついているはずです。
そのうち、×になったもので取れる問題は、どれであったかを選別し、先ずはそれができるようになること。これがまずできることでしょう。
また、入試実践テクニックですでにお話したとおり、できる問題、取らなきゃあならない問題の時間配分がどうあるべきかを検証しておくべきでしょう。
今年の入試で大きく傾向が変わるかもしれませんが、それは神のみぞ知ること。過去問を見てある程度の目安をつけておくべきでしょう。
そうすると、合格最低点を目安に取らなきゃあならない問題の選別とその時間配分が決まる。3年分をもう一度親子で見直せばはっきりするでしょう・・・